
第6戦富士大会
流れを変えたい2連戦
2024年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第6戦及び第7戦が、10月12日(土)~13日(日)にかけて静岡県の富士スピードウェイで開催された。
今回は10月12日(土)に第6戦の公式予選および決勝レース、10月13日(日)に第7戦の公式予選および決勝レースと、2レースが開催される形式となる。
11日(金)に行われたフリー走行で、三宅選手はこれまで感じていたブレーキング時の不安定感が弱まり、ステアリングに手応えが出るなど好感触を得た。
この結果を基にチームはさらに踏み込んでセッティングを進めたが、その結果、右側のフロアが路面に接触して破損してしまう。
このトラブルの影響でペースが上がらず、タイムは出走21台中20番手に終わった。
チームは踏み込みすぎたセッティングを元に戻して、12日(土)の公式予選に臨む決断を下した。
僅かに届かなかった公式予選Q2進出
12日(土)の富士スピードウェイは朝から快晴となった。
午前9時15分、公式予選Q1B組は気温19℃、路面温度25℃と、11日(金)のフリー走行セッションよりも低めの温度の中で始まった。
他車がコースオープンと共にコースインし、タイヤのウォームァップを進めるのに対して、三宅選手は他車の混雑に巻き込まれることを避けてコースインを遅らせ、ほぼ1周遅れのタイミングでコースに入ると自分のペースで入念にタイヤのウォームアップを行った。
3周にわたってウォームアップを行った三宅選手は、タイムアタックに入り、1分22秒875を記録した。
このタイムは記録時点ではトップだったが、公式予選Q1終了までにタイムを更新する選手が続々と現れ、結果は7番手で公式予選Q1を終えた。
公式予選Q2は公式予選Q1上位6位までが進出できるため、惜しくも公式予選Q2への進出は逃したが、6番手の選手とのタイム差は僅か0秒216だった。
決勝レースのスターティンググリッドは2024シーズン最上位の14番手となり、良い流れで午後の決勝レースに臨むことになった。
公式予選から約5時間のインターバルを挟み、決勝レースも快晴の空の下で始まった。
フォーメーションラップ後、10番手スタートの55号車がピソトスタートとなり、三宅選手は実質13番手からスタートを切った。
スタート直後に38号車にトラブルが発生し加速できなかったことで、三宅選手は12番手で第1コーナーに進入したが、慎重なライン取りをした結果、後方車両にオーバーテイクされ、オープニングラップを15番手で終えた。
しかし2周目に入るストレートで1台を抜き返し、3周目に入るストレートではオーバーテイクシステムを使って1台をオーバーテイクし順位を13番手に上げた。
その後三宅選手は13番手を守ってレース序盤を戦い、タイヤ交換義務を果たすため規則で定められた最低周回数の10周を走るとピットイン、タイヤ交換を行ってレースに復帰した。
この時点で見かけ上の順位は18番手に下がったが、その後他車もタイヤ交換のピソトインを始めると共に順位を回復、全車がピット作業を終えた28周目には13番手までポジションを戻した。
10周の段階でタイヤ交換を行った結果、タイヤ消耗が進んだこともあり、三宅選手はポジションを守ってレースを完走するための走りに切り替えた。
しかしレース終盤、後方から20号車の猛追にあい、ゴール直前にオーバーテイクされ、14位でチェッカーフラッグを受けた。
14位は2024シーズン開幕戦鈴鹿大会以来の最高位タイであった。
高い公式予選Q1突破の壁
13日(日)の富士スピードウェイは12日(土)同様の晴天となった。
チームは12日(土)のデータを基に予選用セッティングをまとめて三宅選手に託した。
三宅選手はQ1A組に出走、12日(土)と同様にコースインを遅らせて単独走行をしながら、しっかりとタ イヤのウォームアップを行うとタイムアタックにかかった。
マシンの感触は12日(土)より良好だったが、ラップタイムは1分23秒 066、出走11台中8番手に終わり、Q2進出には至らなかった。
Q2進出まで0秒376だった。
この結果、第7戦決勝レースのス ターティンググリッドは16番手となった。
13日(日)午後2時40分から、薄曇りの空の下でシリーズ第7 戦の決勝レースが始まった。スタート前8分間のウォームアップ走行で三宅選手は出走21台中9番手につけるラップタイムを記録、決勝レースに向けて手応えを得た。
決勝レースで三宅選手は好スタートを切り、16番手から13番手へ順位を上げてオープニングラップを終えたが、2周目に入った直後にストレートで50号車のオーバーテイクを許した。
その後三宅選手はコカコーラコーナーでわずかに接触しながら50号車を抜き返し、順位を取り戻したが、ダンロップコーナーで後方から 50号車の追突を受けスピン。
マシンはコースオフしてエンジンが停止したことで、レースに復帰できずリタイアとなった。
次回シリーズ第8戦、第9戦は11月9日(土)~10日(日)、三重県の鈴鹿サーキットで、1大会2レース制にて開催される。
ドライバー:三宅淳詞コメントもちろん今回の結果で満足というわけではありませんが、クルマの感触が良くなりトップとのタイム差も確実に縮まって、ようやくライバル達と同じスタートラインに立つことができたと感じています。
9日(金)のフリー走行でトラブルが発生してしまったのでロングランもテストができず、予選に向けたセッティングも詰め切れなかったのが残念です。
第6戦はこれまでのことを考えると良いレースができたと思います。
第7戦は、さらにセッティングを変更してマシンの感触はより良くなりました。
公式予選Q2には進めませんでしたが決勝レースに向けた調子はウォームアップでも確認できました。
接触でリタイアしてしまったのはチームに申し訳なく思っています。
今回結果は残せませんでしたが、最終大会の鈴鹿が楽しみになりました。
監督:道上龍第6戦は、今シーズンで最も手応えを感じられたレースでした。
公式予選ではトップとのタイムは確実に縮まりました。
決勝レースは、11日(日)に第7戦が控えているので、慎重に第6戦を走りきって第7戦に向けたデータを確実に収集する作戦でした。
そのデータを基にマシンを準備して挑んだ第7戦は、素晴らしいスタートを決めたものの、2周目でアクシデントによってリタイアとなってしまいました。
良くなったフィーリングのマシンでロングランを行った場合の検証ができなかったことが悔やまれます。
残すは鈴鹿大会だけとなりましたが、今回良くなった面をキープしつつ次戦に向けたセッティングをまとめたいと思います。
アドバイザー:塚越広大第6戦に関しては、9日(金)のフリー走行でトラブルが発生したことにより、うまくセッティングを進められず、それが尾を引いた形になりました。
ただ、そこから予選に向けて色々とトライした結果、マシンのタイム、フィーリング共に良い方向へ向かったと思います。
公式予選Q2には惜しくも進めませんでしたが、今までのように全く届かないと言う状況ではなくなり希望が見えました。
第6戦の決勝レースは良いペースで走れていましたので、根本的な改善があったのかなと思います。
第7戦でも決勝レース前のウォームアップで良い感触が得られたので期待していました。
アクシデントに巻き込まれてしまって終えることになったのは残念で、最後までレースをしてデータを取りたいところでした。
今回良かった部分を最終大会の鈴鹿にしっかり反映できるように、エンジニア陣としっかりコミュニケーションを取って、良い結果を残して2024シーズンを終わりたいと思います。
チーフエンジニア:新井凌第5戦では比較的良いペースで走れた部分もあったので、それを踏襲して第6戦の持ち込みセットをまとめました。
フリー走行でさらにセッティングを進めようとしたのですが、セッティングを攻めすぎたことでフロアにトラブルが起き、最終的なセッティングの評価ができないままフリー走行が終わってしまいました。
結局セッティングを持ち込み時に戻す方向で予選に臨みましたが、予選の結果を見るとかなり良いところへ来られたと感じます。
第7戦もレースを走りきれていれば、改善点も発見できていたはずなので悔やまれます。
最終大会の鈴鹿でも、今回良かった部分を更に伸ばしていきたいと考えています。