ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Supported by BRIDGESTONE 第6戦岡山国際サーキット

ENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Supported by BRIDGESTONE 第6戦岡山国際サーキット

OCTOBER 24-25 [THU/FRI] CROUDY-FINE / DRY
Practice

第3戦オートポリス以降、毎戦のように好調なレースぶりをみせているシンティアム アップル KTM。
迎える第6戦の舞台は、岡山県の岡山国際サーキットだ。
コース長が短いこともあり、今回はグループをふたつに分けた短い3時間レースで争われた。
そんな週末に向け、Ksフロンティア KTMカーズは10月24日(木)の特別スポーツ走行から週末に向けた作業をスタートさせた。
初日は2回ある走行の1回目のみを加藤寛規と吉本大樹が走行した。
明けて10月25日(金)からは、井田太陽と高橋一穂がチームに合流。
午前11時から、午後3時35分からと2回行われた専有走行に臨んだ。
午前の1回目は井田が、午後の2回目は高橋がドライブし、それぞれ順調に周回した。
特に高橋は事前に練習を積んでいたことの成果が出ていた。
シンティアム アップル KTMについて、「岡山は前戦鈴鹿のベースで考えられるコースなので、あまりトライをしているわけではありません」と渡邊信太郎エンジニアは語った。
ただ、この日の岡山国際サーキットは11月目前とは思えない暖かさで、「今日は路面温度が高いので、昨年よりもグリップ感が低いところはあるかもしれません」という状況が気になるところではあった。
とはいえ、ロングランについてはドライブのしやすさもあり、昨年よりも良好な様子も見て取れ、好調のうちに専有走行を終えることになった。


OCTOBER 26 [SAT] FINE / DRY


QUALIFY

10月26日(土)の岡山国際サーキットは爽やかな晴天に恵まれ、午前10時20分からのフリー走行を経て、午後1時40分から公式予選が行われた。
まずAドライバー予選に出走した井田は、1分34秒885というタイムを記録。
ST-Xクラスに次ぐ総合7番手につける。
「ロングランのことも考えながら予選をこなすことができました。
それくらい気持ちとしても余裕がありますね」と井田。
その好タイムをうけ、Bドライバー予選では加藤が1分34秒156を記録。
合算で今回もST-X勢に次ぐ7番手につけてみせた。
Cドライバー予選では高橋が1分37秒914を、今回は木曜の特別スポーツ走行と公式予選での走行のみを予定し、井田と高橋にアドバイスを送る吉本がDドライバー予選で1分35秒846を記録し、総合2番手で予選を締めくくった。
順調そのものな予選日だったが、高橋は「今回もしっかり目標をもたないと。
やっぱりST-Zの前ではゴールしたいよね」と意気込んだ。
「総合でも5位にはいきたい」という決勝に向け、チームは準備を進めていった。


OCTOBER 27 [SAT] CROUDY-RAIN / DRY-WET
RACE

好調をキープしたまま迎えた10月27日(日)の決勝日。
午後1時30分に迎えたグループ1の決勝レースでスタートドライバーを務めたのは加藤だ。
今回は2グループに分かれた3時間レースということもあり、シンティアム アップル KTMが仮想のライバルとするST-Z車両とは給油回数の差もない。
ST-Zを上回り、いかにST-X車両に食らいついていくかが今回のレースの目標だ。
加藤はスタート直後から、Aドライバーが駆るST-X車両に対して大きく離されることなく序盤のレースを戦っていった。
加藤は1分36秒台のベストタイムを刻みながら着実に周回を重ねていくと、41周を終えてピットイン。
第2スティントを務めることになったのは高橋だ。
ただそのスティント途中、岡山国際サーキットには少しずつ雨が舞いはじめた。
天気予報では夕刻からとされており、渡邊エンジニアの想定よりも大幅に早いものだった。
高橋は少しずつスリッピーになるコンディションのなか、一時ワイパーを動かそうとして電源を切ってしまうアクシデントに見舞われたこともあったが、再始動するとラップタイムを少しずつ落としながらも周回を重ねていった。
少しずつ雨脚が強くなっていくなか、他車の状況をみるとレインタイヤの方がタイムが良くなりつつあった。
そこで61周目に高橋はピットに戻り、井田に交代。
チームはレインタイヤを装着して送り出した。
コンディションを鑑みての選択だ。
ただ、その後すぐに雨は止み、ふたたびコンディションはドライに転じた。
チームはふたたび井田をピットに呼び戻しスリックタイヤへ換装した。
結果的に、ST-Z車両を1台は上回ったものの、シンティアム アップル KTMは総合18位でフィニッシュすることになった。
途中のわずかなストップ、1回分ピット回数が多いことが影響し目標のST-Zクラス首位を上回ることはできなかったが、コンディションのなかではベストな戦いができたとも言える。
次戦はいよいよ最終戦の富士スピードウェイ。
第3戦から続けてきた好調なシーズンをしっかりと終えるためにも、Ksフロンティア KTMカーズはチーム一丸となって最終戦に臨んでいく。

 

DRIVER COMMENTS

Taiyo IDA 井田 太陽
「今回のレースは最終スティントを担当することになりました。
交代するときは雨も降ってきたので、ウエットでのレースになるかとも思いましたが、結果的にドライになりましたね。
ニュータイヤではなかったのでスティント終盤は厳しい戦いになりましたが、良い練習になりました。
次は富士スピードウェイでのレースですが、最近はトラブルもなく戦うことができているので、このまま最終戦もいきたいですね」

Hiroki KATO 加藤 寛規
「決勝序盤のラップタイムも悪くなかったですし、このまま高橋選手にバトンを渡せればと思っていたのですが、雨が降り出していちばん大変なところを任せることになってしまいました(苦笑)。
ただちゃんと走ってくれましたし、皆さんライバル不在のなかで自分を律してしっかりと戦ってくれたので、さすがだなと感じたレースでした。
次はもう最終戦ですが、みんなで最後に笑って終われるようにしたいと思います」

Kazuho TAKAHASHI 高橋 一穂
「スティント途中にワイパーを動かそうとして、間違えて電源を切ってしまいましたが、それ以外はまあこんなものでしたかね。
自分ではいつも納得はできていませんけど、最後までゴールすることもできましたし、結果は良しだと思っています。
次はもう最終戦ですが、目標がなかなか見出せないのが難しいですね。
本当に誰か出てきてくれませんかね。
なんとか目標を定めて頑張りたいと思っています」

Hiroki YOSHIMOTO 吉本 大樹
「今回は初日と予選を担当し、井田選手、高橋選手に頑張ってもらいましたが、事前の練習の成果もあり良い走りをしてくださったと思います。
決勝レースは雨が降るコンディションになってしまいましたが、そこまでの流れは良かったと思いますね。
タイムも上がっていますし、皆さんが進化しているところをみせてくれたと思っています。次は最終戦なので、自分もドライブして良いかたちで締めくくりたいです」


Round.6 RESULT