スーパー耐久シリーズ第7戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook

スーパー耐久シリーズ第7戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook

スーパー耐久シリーズ第6戦岡山国際サーキットPowerd by Hankook スーパー耐久シリーズ第7戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook 読み終えるまでおよそ1 分 SUPER TAIKYU 2023 参戦への体制発表
3月に開幕したENEOS スーパー耐久シリーズ Powered by Hankookは、長い戦いを経ていよいよ最終戦を迎えた。
ここまでシーズンを戦ってきたGrid Motorsportにとっても、このレースが一年間の最後の戦いとなる。
今季は第2戦富士で2位、さらに第3戦SUGO、第5戦もてぎで優勝を飾り、チャンピオンシップをリードしてきたGrid Motorsportだったが、2位につける#62 GT-Rとのポイント差はわずか2.5ポイント。
最終戦となる第7戦鈴鹿は5時間レースで、最大で32ポイント獲得できる。
トップ3の獲得点数が多く、2.5ポイントなどないに等しい差とも言えた。
このレースの最大のミッションは、#62 GT-Rよりも先んじてフィニッシュすること。そうすれば必然的にチャンピオンがやって来る。
一年間をかけた集大成とするべく、チームは鈴鹿でのレースウイークに臨んだ。



November 24-25 [THU/FRI] FINE/DRY
Practice

迎えた最終戦の週末は、11月24日(木)午後1時30分からの特別スポーツ走行でスタートした。
晴天で暖かいコンディションではあるが、やや風が強く、途中マーティン・ベリーがスピンを喫するシーンも見られた。
もともとGrid Motorsport AMG GT3はウエイトハンデが重く、厳しい状況にはあるが、そんな状況を打破すべく明けて11月25日(金)の午前9時45分から行われたグループ1の専有走行に臨んだ。
ここではショーン・トン、ベリーと交代しながら周回。
トンのタイムで2番手にはつけるが、今回の最終戦は9クラス57台もの車両が参加することもあり、コンディションは良くない。
全クラス混走となった午後の専有走行も、長めの赤旗があり思うようにラップを重ねることができない。
トン、ベリー、そして高木真一と交代し2分07秒280というベストタイムで6番手で走行を終えた。「調子が悪いわけではないけど、まわりにクルマも多く、予選にならないと本来の実力は分からないと思う」と高木は振り返った



November 26 [SAT] Cloudy / DRY
Qualify
迎えた11月25日(土)の予選日は、前日までと異なり曇り空となった。
強い冷え込みになったわけではないが、午前9時45分からスタートしたフリー走行に臨んだ。
高木、ベリーと交代しながらラップを重ね、午後1時からスタートした公式予選に臨んだ。
まずAドライバー予選に臨んだベリーは、4周目に2分04秒844をマークすると、まずは4番手につける。
3番手まで僅差ではあったが、惜しくもトップ3を逃すことになった。
続くBドライバー予選では、トンがアタックを敢行。
ただ、トップドライバーたちの僅差のなかで6番手という結果に。
合算タイムでは5番手という結果となった。
全体的に見ればそこまで悪い予選結果ではないが、非常に気になるのがポールポジション。
チャンピオンを争う#62 GT-Rがポールを奪い、Grid Motorsportにとっては若干気になる流れとなってしまった。
続くCドライバー予選では、高木が2分07秒044をマークし7番手に。
Dドライバー予選では2分15秒953で4番手につけ予選を締めくくったが、#62 GT-Rのスピードに対し、決勝でどう対応していくのか、チームは翌日のレースに向けて対策を練っていくことになった。

 

November 27 [SUN]FINE/DRY
Race


11月27日(日)午前10時45分、いよいよ今季最後のレースとなる第7戦の決勝レースの火ぶたが切って落とされた。
1周目からST-Xクラス同士での接触がありコースアウト車両が発生し、フルコースイエローが導入されるなど荒れた展開となっていく。
そんななか、スタートドライバーを務めたトンはポールポジションから3番手に順位を落とした#62 GT-Rを追い、7周目にこれをパス。
3番手につけると、#777 アストンマーティンが早めにピットに入ったこともあり2番手につける。
ただ、#62 GT-RはAドライバーが乗ってスタートしており、29周目にトンから交代したベリーの走りが、#62 GT-Rに対し先行するためには重要となった。
ただ今回のレースは56台もの車両が走行しており、ベリーをもってしてもラップダウンをかわしながらペースを保つのは大きな苦労が伴った。
37周目、#62 GT-Rに先行を許したものの、その後も食らいついていったが、47周目のNISSINブレーキヘアピンでベリーはスピンを喫してしまう。
これでGrid Motorsport AMG GT3は5番手に順位を落としてしまった。
ベリーは52周まで走りピットインし、高木真一に交代するものの、さらなるピンチが襲う。
30〜33周目に導入されたセーフティカーのリスタート時に違反があったとして、ドライブスルーペナルティが課されてしまったのだ。
高木はやむを得ずピットに向かい、ペナルティを消化。
その後も好ペースで追い上げ86周にはふたたびトンにステアリングを託したものの、さらにペースに優る#23 メルセデスが先行。
5番手で終盤のレースを進めていくことになった。
ただ一方の#62 GT-Rは、中盤以降安定したペースでレースを進めており、106周目にはついに2番手まで浮上していた。
Grid Motorsport AMG GT3は終盤ペースを落とした#31 RC Fこそ先行したものの、チェッカー目前にスプラッシュのピットインを行ったこともあり、最後は4位でチェッカーを受けることになった。
このレースで15ポイントを獲得したものの、最終的にGrid Motorsport AMG GT3はランキング2位という結果となった。
チャンピオンに手が届きかけていただけに悔しい結果にはなったが、全員が力を出し切ってのランキング2位。
2位となりチャンピオンを獲った#62 GT-Rの安定した戦いを讃えつつ、スーパー耐久に挑んだGrid Motorsportの2022年は幕を閉じることになった。



Driver Comments

 
Martin BERRY マーティン・ベリー
週末を通じて、GT-Rは信じられないようなスピードがあったからね。
結果は仕方がない。これは僕にとっても大きな驚きだった。彼らも僕たちと同様に重いウエイトがあったけれど、僕たちはこれに苦しむことになってしまった。でも、これもレースだ。
チャンピオンのHELM MOTORSPORTSの皆さんにおめでとうと言いたい。



Shaun Thong ショーン・トン
もっと良いレースにしたかったね。
ランキング首位で来て、2位で帰るのだから良い週末だったとはなかなか言えないよ。今週末を通じて、ずっと#62 GT-Rは僕たちよりも速かったし、彼らに追いつくためにいろんなことができたと思うけど、いくつかミスがあった。
僕たちもベストを尽くしたけれど、こればかりは仕方がないね。



Shinichi TAKAGI 高木真一
序盤からいろんなことがあったレースでしたが、GT-Rの速さには勝てませんでした。しかしそんななかでも、ペナルティ等がなければマーティン選手も良いレースができていたと思います。
年間を通じてミスを少なく戦えたことでタイトルを争えましたし、一歩足りませんでしたが、良いシーズンだったのではないでしょうか。




Daisuke YAMAWAKI 山脇大輔
難しいレースになりました。勝つのは簡単ではないですね。
とはいえ、やらなければならない事前の準備はしっかりとやってきました。
最終的に結果が残らなかったことは残念ではありますが、戦い抜いてのものですし、結果に対しての後悔はありません。
今シーズンを通じてたくさんのご声援ありがとうございました。 





Results