スーパー耐久シリーズ2023 第1戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook

スーパー耐久シリーズ2023 第1戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook

Ks フロンティア KTM カーズのRQにCATACLEAN Twinklesが決定! スーパー耐久シリーズ2023 第1戦鈴鹿サーキットPowerd by Hankook 読み終えるまでおよそ1 分 ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 第2戦富士スピードウェイ
MARCH 16-17 [THU/FRI] FINE / DRY
Practice

いよいよ今シーズンのENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Powered by Hankookの開幕が鈴鹿サーキットでやってきた。
2021年〜2022年とST-1クラスで2年連続チャンピオンを獲得したKsフロンティアKTMカーズは、2023年もシンティアム アップル KTMで3連覇を目指していく。
ドライブするのは2022年同様、井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹という4人だ。
今シーズンもシンティアム アップル KTMにとって、同クラスの唯一のライバルとなるのは、D'station Racingの#47 アストンマーティン。
ジェントルマンが2名、ベテランと中堅のプロというドライバーの組み合わせも同じ。
昨季はチャンピオン争いこそ制したものの、ギリギリの戦いだった。
そこで、オフにエンジニアリング面で改良に着手。
スプリングを新たに制作しセットアップの幅を広げたほか、重量配分を見直し。晴天となった3月16日(木)の特別スポーツ走行からその確認を行っていった。
走行2日目となる3月17日(金)の2回の占有走行では、午前は高橋がひとりでドライブし、全クラス混走の午後は吉本、井田、高橋と交代しながら周回。
午後については#47 アストンマーティンに対して、ベストタイムで1.8秒ほどの差をつけるなど、ドライバーたちは非常に良い感触を得ることに。
オフのチームの努力の成果が発揮されていた。



MARCH 18 [SAT] CLOUDY / DRY
QUALIFY

2日間に渡って行われた特別スポーツ走行、占有走行を経て、迎えた3月18日(土)は、前日の夜半から雨が続き、午前10時30分から行われたフリー走行はウエットコンディション。
シンティアム アップル KTMはこの1時間のセッションを走らず、午後2時からの公式予選に臨んだ。
路面がまだ濡れている状況だったことから、急遽スケジュールが変更され、Bドライバー予選が先行して行われたが、ここでまずは加藤が2分07秒688を記録。#47 アストンマーティンに対し1.370秒差をつけると、続くAドライバー予選でも井田が好走。
2分09秒320を記録し、合算で3秒以上もの差をつけST-1クラスのポールポジションを獲得。セットアップ改善がタイムとして、そして結果として繋がった。
さらに決勝レースへの準備も兼ねたCドライバー予選では高橋が2分15秒726、Dドライバー予選では吉本が2分08秒599を記録するなど、すべてのドライバーが#47 アストンマーティンに対して大きなタイム差を築き、決勝への自信をつけ予選を締めくくった。



MARCH 19 [SUN] FINE / DRY
RACE


不安定な天候だった予選日から一夜明けた3月19日(日)の鈴鹿サーキットは、朝から晴天に恵まれた。
シンティアム アップル KTMは、スタートドライバーに井田を据え、午前11時45分からの決勝レースに臨んだ。
1周のフォーメーションラップに続き切られたスタート直後、ジェントルマンドライバーが乗るST-X車両に詰まってしまったこともあり、井田は#47 アストンマーティンに先行されてしまった。
とはいえ、序盤から井田はプロが乗る#47 アストンマーティンをピタリと追走する速さをみせた。
そんななか、スタートから56分が経過したところで、#47 アストンマーティンが先行してピットイン。
翌周には井田もピットインし、給油を行う。
今季からのレギュレーション変更にともない、Aドライバーの井田は75分間の走行義務があるが、ST-1クラスのシンティアム アップル KTM、#47 アストンマーティンはどちらも75分をフルに走り切るだけの燃料がもたないのだ。
チームの迅速な作業もあり、井田は#47 アストンマーティンを先行してピットアウト。
その後、スタートから1時間7分というところでコースアウト車両が出たことからフルコースイエローが入り、解除後もストップ車両が出てオイルがコースに出たことから、フルコースイエロー、さらにセーフティカー導入となる。
このタイミングで井田は一度ピットに入った後、ダブルスティントに入っていった。
このセーフティカーランもあり、井田はしっかりと自身とタイヤを休ませることに成功すると、#47 アストンマーティンを先行しつつ、スタートから2時間21分という長丁場をしっかりと走り切り、吉本にステアリングを託した。
これで戦略の面でも大きく幅が広がり、開幕戦の勝利に大きく近づいた。
吉本は交代直後、2分10秒318というベストタイムを記録するなど、快調なペースでラップを重ねていく。
途中フルコースイエローなどを挟みつつも、順調なレースが続いていた。
しかし、スタートから3時間18分というタイミングで、まさかのトラブルが襲いかかった。
突然水温が上がり、エンジントラブルが発生。
吉本は東ショートカットに車両を止めざるを得なくなってしまったのだ。
レースはその後、ST-5車両の大きなアクシデントのために赤旗終了となったが、不幸中の幸いで80周を走っていたシンティアム アップル KTMは完走扱いとなりポイントを加算することができた。
次戦は大きなポイントが得られる、重要な富士24時間。
チームはトラブル再発防止を目指して臨む。



DRIVER COMMENTS


Taiyo IDA 井田 太陽

「スタートでは、ST-Xクラスとの絡みで47号車に先行されてしまいましたが、良いペースでついていくことができました。バランスも良かったです。その後ダブルスティントを走りましたが、途中セーフティカーも入ったので、タイヤも体力も落ち着かせることができました。疲れましたけどね。次戦はいろいろと不確定要素が多そうですが、クルマは良かったですし、今までの経験があるので、巻き返せると思います」



Hiroki KATO 加藤 寛規

「レースでは自分が乗る前にリタイアしてしまったのでドライブはできませんでしたが、昨年の最終戦と同じサーキットでのレースということで、さまざまな新しいセッティングを試し、良いものが見つかったので、昨年のレースよりも力強い展開ができていたと思います。結果的にレースはトラブルでリタイアということになってしまいましたが、こればかりは仕方がないですからね。次戦仕切り直していきたいです」



Kazuho TAKAHASHI 高橋 一穂

「木曜のスポーツ走行からそこそこ調子の良さは感じていましたし、決勝レースでも壊れてしまうまでは良いペースで走れていたんですけどね。絶対に勝てると思っていた展開だっただけに悔しい結果となりました。クルマは速いのですが、しばしばトラブルがある。壊れやすい性質もあるので、そこは不利なところですね。今回優勝できませんでしたが、次戦の富士はポイントも大きいですし、頑張らなければいけません」



Hiroki YOSHIMOTO 吉本 大樹

「走り出しからクルマはすごく調子が良く、予選では井田選手、加藤選手が信じられないようなタイムでポールポジションを獲ってくれましたし、決勝でも井田選手がダブルスティントを難なくこなしてくれました。しっかりマージンも作ってくれて、僕のスティントに入ったのですが、エンジントラブルに見舞われてしまいました。勝てる展開だったので悔しいですし、次戦はシリーズを考えても絶対に落とせませんね」





Round.1 RESULTS